満場一致は実は危険だった!?

民主主義の決定方法として多数決がありますが、多数決をとったときにすべての意見が一致することがあります。

これを満場一致といいますが、じつはこの満場一致を信じることは危険なケースがあるという話です。

強盗の話

ある日、A銀行に銀行強盗が入りました。

警察が捜査を行なった結果、6人の容疑者(AからF)が浮かび上がりました。

同時に、犯人を目撃したという10人の目撃者を見つけることができました。

10人の目撃者に対して話を聞いたところ、10人すべてが容疑者Cをみたという情報を得られました。

これにより、警察は容疑者Cが犯人である可能性が非常に高いと考えました。

この話には気をつけるべきことがあります。一体なんでしょうか。

意見が一致すればするほど確率が低くなる

実は不確実なことに対して意見や事象が一致すればするほど、信頼性が下がるとされています。

例えば、コイントスを10回行なって裏と表がでる回数を数えたとします。

このとき、想定される結果は裏5回・表5回という1/2の結果です。

しかし、もし裏10回・表0回の場合はどうでしょうか。

何かいかさまがされていると感じないでしょうか。

実は上記の強盗の話の例でも同じであり、何かしらの犯罪の目撃者は半分くらいの確率で誤った証言することが研究でわかっています。

つまり、10人すべてが同じ容疑者を目撃した、という事実は信頼性が低いものであり、何か別の要因が絡んでいることを疑わなくてはいけません。

まとめ

日常生活で多数決をとることはよくあると思います。

もし、不確実なことに対して満場一致になったときは、疑ってみるのもありかもしれません。