「幸福」を論理的に書いた『幸福の「資本」論』という本の要約
幸福という曖昧な言葉をロジカルに考えて説明された本です。
幸福とは何か
幸福は人それぞれなので定義はできないとされています。
しかし、幸福になるためには土台が必要であり、その土台はすべての人に共通です。
その土台は三つあり、金融資産・人的資本・社会資本です。
これらを揃えることが、結果として幸福になるための方法です。
金融資産
お金のことです。
そして、お金があるということは自由であることを意味します。
お金がなかった場合、いきたくもない会社に毎日出勤し、やりたくもない仕事をし、嫌いな上司から理不尽なことを言われ、クライアントからは怒られます。
お金がないということは何かに依存しないと生きていけないことでもあるので、自由がなくなります。
逆にお金があると、上記のようなことに縛られることはありません。
ではどうすればお金を貯めることができるのかというと、単純に給料をあげるか、支出を減らすかです。
給料を上げるのは難しいですが、支出を減らすことは今からできるので、こちらのほうがおすすめとされています。
人的資本
やりがいや自己実現を意味します。
夢中になれることがある、目標がある、やりたいことができているかです。
病気などで思うように行動できなかったりすると、この部分が欠落します。
社会資本
人間関係です。
人は社会的な生き物なので、人との関わりを感じると幸せを感じます。
三つの土台の中で一番重要とされています。
人間関係には大きく分けて二つの考え方があります。
狭く強い結びつき(恋人、家族)と、広く弱い結びつき(仕事の同僚など)です。
重要なのはどちらの関係も必要だということです。
強い結びつきだけでも弱い結びつきだけでもだめです。
一般的には強い結びつきを重視しがちですが、強い結びつきというのはトレードオフでもあり、強いからこそ心に深いダメージを受けます。深いからこそ無視ができないので、デメリットも大きいのです。
なので、親身になれる友達が多くて幸せ、とはなりません。
弱い結びつきには、コンビニの店員なども入ります。
金銭のやりとりを行う関係は実は重要だったりすることが書かれています。
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