怒りの葡萄 第六章を読んでの感想

トムが実家に帰ってくるが、、、

トムとケイシー(元説教師)はトムの実家に辿り着くのですが、何やら様子が変です。

家の一部は壊れていたり、井戸には水がなくなっていたりしていました。

そして、そもそも人の気配がありませんでした。

そこへミューリーという近所の男がやってきます。

ミューリーの話によると、この一帯の家族はみんな土地を捨てて旅立ったとのことです。

ここで、トラクターによって小作農民が追い出されたことをトムは知ります。

また、トムの家族は、一旦トムの叔父のところに行ったとのことです。

夜も更けているので、明日叔父のところへ行くと決め、外で野宿するトムたちでした。

トムとミューリーの対比

ミューリーは、一帯のみんなが追い出されたにも関わらず、いまだにここに残っている少し頑固なおじさんです。

ここに残ること = 不法滞在になるらしいので、見つからないようにこそこそ暮らしているようです。

一方でトムは初めは若干うろたえていましたが、ある程度状況を把握すると腹が減ったからウサギでも食べようと言って、ウサギ肉を焼くのに夢中でした。

また、土地に対してもそこまで執着がないように見えました。

どちらが頼りがいがあるかというと、やはりトムの方だなと感じました。

不測の事態が起きても、狼狽えずに臨機応変に対応できるトムはかっこいいなと思いました。