学歴から経験を重視することで格差はなくなるか

学歴重視の社会から、経験重視の社会に変更することで、格差はなくなるのかについてです。

私は、もちろんなくならないと思っています。

むしろ、さらに格差が開くのではないかと思っています。

経験で測る場合のデメリットについて考えてみました。

経験はお金で買えてしまう

経験はお金では買えない、という言葉をどこかで聞いた気がしますが、普通に買えてしまうらしいです。

例えば、習い事や海外留学はお金がないとできません。

また、アメリカでは、数百万出すことで社会的に有利になる経験がパッケージされた商品を買うことができるみたいです。

つまり、親がお金持ちであるほど、そういった経験を買うことができ、逆にお金がなければ不利になります。

親は選択できませんから、いわゆる親ガチャの要素が強くなります。

採用側の判断が難しい

これは格差とは直接関係はないですが、経験を基準にした場合に採用側の判断が難しくなると思います。

先ほど書いたように、パッケージ化された経験を買えば、「XX週間○○しました」という経験を経歴書に書くことができます。

しかし、どれくらい本気で取り組んだかは分かりません。(何か大きな結果が伴えば別ですが)

同じ経験でも人によって大きく異なります。

そのため、ほんの一部の尖った経験や成果を上げた人は有利になるが、それ以外はどんぐりの背比べになります。

その点、学力というのは測りやすい基準だと思います。

まとめ

時代によって必要とされる能力は変わってきました。

大昔は生き残るための体力、戦国時代は武力、そして現在は学力です。

学力社会はなるべくしてなったはずなので、格差を埋めるために経験を重視する、というのは少し安直な気がします。

色々なデメリットもあるので、具体的に詰めて考える必要がありそうです。