好きな日本昔話 狸のしょう油造り

私が好きな日本昔話の紹介です。

今回は「狸のしょう油造り」という心温まる話です。

あらすじ

あるところに、しょう油造りをして働いているげんちゃんという男がおりました。

げんちゃんは力持ちで心優しい男でした。(真ん中がげんちゃんです)

彼は厳しい仕事をしながら、体が弱い妻や家族の面倒も見ていて、自分が休む暇も惜しんで一生懸命に暮らしていました。

そんなときに、しょう油をつくっている蔵の中で、野良犬の赤ちゃんのような鳴き声を聞き、心優しいげんちゃんは自分のご飯のおかずを残して分け与えました。

数日後、しょう油造りも佳境に入るというタイミングで、げんちゃんの奥さんのお産が重なります。

力持ちのげんちゃんが抜けてしまったため、仲間だけではしょう油造りがうまくいかなくなり、絶体絶命になるのですが。

好きなシーン

このげんちゃんは本当に働き者で、寝ている描写は一切ありません。

仕事が終われば家に帰って小さい赤ちゃんをおぶりながら洗濯します。

このシーンが私は大好きです。

自分も相当疲れているだろうに、愚痴ひとついわずに「なんのなんの」と言って淡々と家族のために働くげんちゃん。

難しいでしょうが、この話をみると、自分もげんちゃんのような強さを持ちたいと思ってしまいます。