現実はすべてシミュレーションされている!?水槽の脳という話

すべては夢の中の話である可能性

夢をみていると、時々それが夢なのか現実なのかの区別がつかなくなることがないでしょうか。

水槽の脳という話は、そもそもあなたが現実だと思っていることは、実はシミュレーションされた仮想的なものだ、という説です。

水槽の中に脳だけがあり、その脳に対してコンピュータがいろいろな信号を送って、見たり・聞いたり・感じたりさせているのではないか、ということです。

例えば、私たちが花をみて「綺麗だな」と思うことも、目から入った情報が脳に伝わって判断しているため、その情報を直接脳に流してあげれば同じことを体験できるということになります。

このように考えると、今日起きてコーヒーを飲みながらブログを書いて、花に水をあげて草取りをして、昼ごはんを食べて、プログラミングの勉強をして、、、というすべてのことが実際に起こっているのではなく、コンピュータによって見せられている仮想的な世界かもしれないということになります。

水槽の脳の矛盾点

この説の面白いところは、私たちの目の前に広がっている世界は仮想的なものではない! と言い切ることが難しいことです。

ただ、以下のように考えると、この説が矛盾しているとされています。

  1. この説が正しいとしたら、必ずどこかに水槽の中の脳という存在がある(いずれはそこに辿り着く)ので、水槽の中の脳は絶対的な存在である。一方でその脳が見せられているあらゆる情報や感覚は相対的なものである
  2. 脳というのは、私たちが本で読んだり、人から聞いたり、医者であれば実際に見たりしたことで得られたものであり、情報や感覚から人間が作り上げた概念であるとも言えるので、相対的とも言える
  3. 1は 脳=絶対的、2は脳=相対的となり、矛盾する

このように、脳が絶対的なものとしつつも、その脳自体を把握すること自体が相対的なもののため、堂々巡りになって矛盾するということになり、結論としてはこの説は否定されるようです。

なんとなく理解できますがパラドックス系は頭が混乱します。