SDGs関連 消費者の選択によって未来を変える 悪い会社とは

妻がSDGsの活動をしており、「消費者が、悪い会社の商品を買わないことが大切」という話を以前を聞いたことがありました。

その時は、悪い会社というのが一体どういう会社なのか漠然としてわからなかったのですが、自分なりに考えてみました。

悪い会社とは

結論からいうと、「目先の利益だけを求めて、日本の将来のことを考えていない会社」です。

飲食店を例にします。

激安回転寿司や激安居酒屋では、多くの添加物を使用し、傘増しや味の変更を行っています。

それによって原材料費の削減を行っています。

人間は子供の頃に食べたものを一生涯好んで食べるので、子供の頃に添加物の味になれてしまったら、その後も同じものを食べ続けます。

こうなると、悪い会社のおもうつぼです。

本来の食材の味を知らずに、永久に添加物まみれの激安な食品だけを食べ続け、悪い会社の利益になるのです。

また、人件費の削減として、現場から職人と呼ばれる専門家がいなくなり、誰でもできる仕事をスタッフにやらせています。

私が子供の頃の教育は「人とできるだけ同じことをしなさい」だったので、協調性が重んじられてきました。

しかし、現代の子供は個性を重要視して育てられたので、誰でも仕事には興味を持ちません。

そのため、誰でもできる仕事には興味がありません。

代わりに、海外のやすい賃金の労働者がそれらの仕事をするようになります。

若い人の職業の選択肢も狭めているわけです。

若い人が働かないと経済的にもダメージですし、向上心のない仕事をしていては人材は育ちません。

目先の利益を考えて経営すれば、日本人の味覚を壊し、かつ、人材の育成も疎外します。

悪い会社がはびこると最終的にどうなるか

地方では、昔は商店街に地域に根付いたお肉屋さんやお魚屋さんなどの個人営業の店がありました。

しかし、儲けを優先する悪い会社がその地域に激安スーパーをつくると、人々はみんなスーパーにいくようになり、商店街は潰れます。

そして、悪い会社はその地域での儲けが見込めなくなるとすぐに撤退します。儲けが優先なので当たり前です。

しかし、その地域の人からすると食べ物を買う場所がなくなるので困ります。

すると、今度は少し離れたところに、ショッピングモールがたちます。

車で行ける人はモールに買い物に行きます。

しかし、モールも儲けがなくなるといずれは撤退します。

すると、もうどこにも食糧を買える場所がなくなります。

そこででてくるのがオンラインショッピングです。

オンラインはとても便利です。

しかし、現在世界を牛耳っているGAFAの一つのAmazonは海外の会社です。

こうして、日本人のお金はすべて海外に流れ、日本の企業・経済はダメになります。

悪い会社が悪いのか?

さて、ここまでの話で、目先の利益だけを考える悪い会社が本当に悪いのでしょうか。

それはNoです。

なぜなら、そういうった悪い会社が蔓延るのは、消費者がその会社の商品を買っているからです。

地域の激安スーパーが儲かるのは、そういった安いけど添加物まみれなものを買う人が多いからです。

少し高いけど良い物、つまり、個人営業の信頼あるお肉屋さんをみんなが選択すれば、上記のようなことは起こりません。

しかし、多くの人はそこまで考えません。

最終的に海外の会社が大儲けして、日本がダメになるところまでをそもそも想像すらしないのです。

そう言った無意識の無責任が日本を破壊していきます。

世界のトップ企業の頭の良い人たちは、そういった無意識・無責任を知っているので、そこに漬け込んでいきます。

私たちの知らないうちに。