映画 愚行録をみた感想

結構好きな部類の映画でした。

一年前に発生した一家虐殺事件の真相を追うため、田中(妻夫木聡)が改めて被害者に関連がある人たちを取材する話です。

私は鈍いので最後の最後まで犯人がわからなかったのですが、色々とまさかの展開で非常に楽しめました。

出てくる登場人物は、どれも闇を抱えているというか、タイトル通り愚行をしています。

しかし、それが人間味があるというか、リアルさを強調していました。

一つ疑問だったのが、稲村恵美(市川由衣)が「私は犯人を知っている」と言っていたのですが、それが誰を指すのかがいまいちわかりませんでした。

結局、真犯人とは違う人物を指していたと思うので、田向(被害者)に利用され、恨みをもっていた女性で、本編には登場していない人なのかもしれません。

もし登場人物の中にいるとしたら、おそらく田向の妻のことを指しているのかもしれません。

それが正しい場合、稲村と田向は不倫していたことになると思うので、それを知った妻が無理心中した、というシナリオを考えたのであればしっくりきます。

一度見た後に再度見てみると、取材をするときの田中の表情やしぐさ、反応などがなるほどなーというところがあり、新たな発見ができるのもよかったです。