次に来るであろうフロントエンドのビルドツール Snowpack

今のフロントエンドで使用されているビルドツールといえばwebpackですが、webpack.config.jsの設定が複雑化してメンテナンスが大変だったり、アプリケーションや使用するモジュールが多くなるとビルド時間が長くなるという欠点があります。

それらを解消するために作られたのがSnowpackというビルドツールです。

SnowpackはWebを今より90%早くしようという目標を掲げているPikaによって開発されました。

Snowpackのコンセプトとしては、ファイルが変更された際に全体をバンドルしなおすのではなく、はじめに個々のモジュールをES Moduleとして読み込めるようにしておき、その後は変更があった場合だけバンドルする、というものになります。

webpackのように一つのファイルに固めてそれをブラウザに送信するのではなく、個々のファイルをブラウザに送信し、依存(import)はブラウザ側にやってもらう、というイメージになります。

これによって、開発時のビルド時間が大幅に短縮されます。

webpackでは数秒から数十秒かかっていたものも、数十ミリ秒で完了するということです。

ただし、ES Moduleに対応している比較的新しいブラウザでないといけないという注意点があります。

IEが対象ではないのであれば、最近のブラウザであればサポートされています。

また、ReactやVueのようなフレームワークにも対応しています。

例えばReactであればこちらに構築手順がまとめられています。