やってはいけない議論

議論をする上でやってはいけないと思うことを二つ書きます。

議論の目的を忘れない

議論の目的は新しい価値を見つけること、もしくは、お互いの合意点をつくること、だと思っています。

AとBという主張があった場合にCを作る。CまでいかなくてもA’かB’という新しい考えを作ることです。

もしくは、相手との共通の部分を見つけ、合意点をつくることです。

相手を論破することは全く意味がなく、議論ではないので注意です。

相手の人格を否定する

例えば「ビジネスをする上でやりたいことをするのが一番重要だ」という主張と「稼ぎが一番重要だ」という主張があったとします。

「私はやりたいことが優先するのが良いと思う」に対して、「何考えているの?稼ぎが一番でしょ?」という反論は人格を否定された気分になりがちです。

原因は「主張」に対して「反論」しているからです。

重要なのはなぜその「主張」をしたのかを知ることであり、その理由に対して論を組み立てる必要があります。

この例の場合、「私はやりたいことが優先するのが良い」というのが主張で、その裏にそう思う理由があるはずです。

例えば「その方が人生が楽しくなると思うから」という理論があったとします。

反論側は、その理由に対して別の考えを反論します。

「その楽しい時間を長くするためにも、稼いでビジネスを継続する必要がある」とすると、先ほどよりは人格否定された気分は薄くなるはずです。

主張はあくまで手段であり、その裏に本当の意図があるはずなので、その意図や理由に対して、別の切り口を見せるのが反論です。