哲学する エポケーとは

あなたがりんごを目にした時に、あなたはりんごが実在すると思いますが、本当にりんごは実在するのでしょうか。

りんごは実は存在しておらず、あなたの意識がそう思っているだけかもしれません。

このように、当たり前に存在するものが本当に存在しているのかを証明することは非常に困難です。

フッサールはエポケーという手法を使って、「なぜ私たちは目の前のものを本当に存在すると思うのか」ということについて考えました。

エポケーを使うと、「りんごがある」ではなく、「りんごが(ある)」と懐疑的になります。

そこから、なぜ私たちが「りんごがある」と思うのかを突き詰めていきます。

私たちが何かが存在する!と思う時、知覚直感(匂い、色など)と本質直感(おいしそう、堅そう)という直感をもとに判断しています。

つまり、我々は直感で物事を判断している面があるということになります。

エポケーをいろいろなもの(宗教・道徳・学問など)に使うことで、その物事の本質を考えることができます。