怒りの葡萄 第一章を読んでの感想

1930年代、アメリカ中西部に住むある小作農の一家が大恐慌によって土地を捨てて、新天地カルフォルニア目指す話です。

今回は一章を読んでの感想です。

過酷な環境が描かれている

一章では具体的な人名はでてこず、ひたすら過酷な環境の描写がされています。

過酷な環境によって、育てていたとうもろこしが全てダメになったであろうことが伺えます。

特に砂埃の描写がすごくて、馴染みがない私は砂漠のようなイメージを持ちました。

一家が頼っていること

章の最後の方に以下のような文書があります。

とうもろこしがだめになっても、何かほかの物がのこってくれればいい

はじめはとうもろこし以外の作物を育てていて、それが生育してくれればいい、という意味なのかと思ったのですが、その後に「どんなに不幸に見舞われようと、男たちがしっかりしていれば大丈夫だということを」と女性視点で書かれているので、何か他の物とは、男達の強い意思・くじけない心のことかと思いました。

この時代は特に男が一家の大黒柱であり、女子供はそれに頼っている状況であることが伺えます。