怒りの葡萄 第四章を読んでの感想

再びトムの視点に戻る

三章のリクガメの話から再度トムの視点に戻ります。

トラックの運転手と別れたところからはじまり、トムはハイウェイから小道に入って歩いて行きます。

そこで三章に出てきたリクガメを見つけ、弟のお土産にということで持ち帰ります。

トムは刑務所からでて、実家に帰ろうとしているのでした。

新たな登場人物のケイシーと出会う

途中でケイシーという男性と出会います。

彼は元説教師であり、トムが子供の頃に村を訪ねてきたこともあったようで、トムと顔見知りでした。

トムが30代くらいだと思うので、ケイシーは初老くらいでしょうか。

なんでもいろいろ悩んだあげく、説教師が嫌になったようです。

元説教師なので独特の話をしますが、なんだか人間味があって第一印象は良かったです。

トムの昔の頃やトムの父親、祖父の話がでる

トムとケイシーとの会話の中で、トムの幼少期の様子や、トムの父親、祖父の話がでました。

どうやらこの家系はわんぱくなようで、頼りがいがあるようです。

父親については以下の文書が印象的でした。

あんたはうちのおやじがわかってない。おやじが鶏を絞めると、必死にわめくのは鶏じゃなくておやじのほうなんだ。

これは動物を殺生することが苦手で、生き物に愛着を沸かせてしまう性格なのかなと感じました。

トムとケイシーは少し話した後に、一緒にトムの実家を目指します。