怒りの葡萄 第十一章、十二章を読んでの感想
十一章では誰もいなくなった家が朽ちていく様子が描かれています。
十二章ではオクラホマからカルフォルニアまでの長い道のりがどれだけ険しいかが書かれています。
オクラホマから旅立つ人たちは裕福ではなく、かつ、商売人によってオンボロな車を買わされたので、カルフォニアまで故障せずに行けるという保証はありません。
今の時代であれば故障してもJAFに連絡すれば助けてもらえますが、この時代ではすべて自分たちで修理する必要があります。
車に詳しいことはもちろんですが、部品を買うときの交渉術も必要です。
というのも、道中で部品を売っている商売人は、それらを高値で売り付けてくるためです。
商売人達は、オクラホマから来た大勢の貧乏な人たちがカルフォルニアに向かっていることを知っているので、それらの人を狙って商売をしています。
また、カルフォルニアにいくためには高い山岳を抜ける必要がありそこも難関のひとつです。
さらにカルフォルニア州に入るところでは検問がひかれていて、移住民を追い返しているという噂もあるようです。
しかし、これらの困難とは対照的に、貧しい人たちが人々が助け合ってカルフォルニアを目指していたという事実も挙げられています。
今後の展開に期待です。
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