ニーチェのルサンチマンとは

哲学の話です。

ニーチェが提唱したルサンチマンについてです。

弱者が、力では敵わない強者のことを悪者だと思うことで、精神的に優位に立つことを意味します。

例えば、貧乏な人はお金持ちで成功している人をみると「何か悪いことをして儲けたのではないか」とか「お金だけ求めて性格は悪いのではないか」という全く根拠がない否定をします。

この考えをもとに、ニーチェはキリスト教を奴隷の道徳といいました。

キリスト教が流行ったのは社会的な弱者を救うような教えだったから、とニーチェは言っています。

自然界にも強者と弱者はいますが、強者が悪で弱者が善ではありません。

シマウマがライオンに食べられているのをみて、シマウマが可哀想だ・ライオンはひどい と感じるのも、ルサンチマンかもしれません。